日本語の凡人社

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OPIによる会話能力の評価 ―テスティング、教育、研究に生かす―

OPIを支える理論とは、そして、それを実践して客観的な評価をめざす会話テストとは何でしょう。この本ではOPIの基礎を知ることができます。
この本で扱うのはテストとしてのOPIだけではありません。OPIの最大の目的は被験者に精一杯の能力を発揮させ、評価可能な自然発話を採集することです。どうやって精一杯の力を発揮させるかは、まさしく、教育現場でめざす最大の目的でもありましょう。採集されたデータは日本語の習得プロセスを如実に表します。OPIをどうやって教育に生かすのか。どうやって、習得研究に生かすのか。その方法は? この本をとおしてOPIを利用した教育法、研究法を学ぶことができます。

―目次―
序章:OPIの概略を知ろう(牧野成一)

【第1部】OPIの理論と実践を学ぶ 
第1章:OPIのすがた(鎌田修)
第2章:OPIのインタビューを学ぶ ―インタビューと判定の留意点―(三浦謙一)

【第2部】OPIを教育、研究に生かす 
第1章:教育現場に生かすOPI ―試験開発と教材開発を例として―(嶋田和子)
第2章:教師の成長を支えるOPI ―教師が変われば、授業が変わる―(嶋田和子)
第3章:研究に生かすOPI ―OPIデータが語る日本語の習得過程―(奥野由紀子/)
第4章:研究に生かすOPI ―コーパス化とその活用―(李在鎬) 

終章:OPIの過去・現在・未来(三浦謙一)

第二言語としての日本語の習得研究 第22号

第二言語習得研究会が年に1回発行している研究誌の2019年12月発行の第22号。
特集のテーマは「内容+言語」の教育と習得」。日本語教育、英語教育、年少者教育のそれぞれの場でCBIやCLILを実践してきた方々による論文4本(イントロダクション含む)のほか、事例研究論文、書評論文、誌上講座がそれぞれ1本掲載されています。巻末には、博士論文・修士論文の概要なども紹介されています。

【特集】
「内容+言語」の教育と習得
「内容+言語」の教育と習得 序にかえて(奥野 由紀子)
JSLの子どもを対象とする内容重視の日本語教育 日本国内の実践・研究の動向から(齋藤 ひろみ)
内容言語統合型学習(CLIL)の実践と効果 日本語教育への導入と課題(小林 明子 ・奥野 由紀子)
内容重視の言語教育(CBI)と内容言語統合型学習 CLIL の 実績と課題
  ―第二言語習得とバイリンガル教育を中心に(原田 哲男)

【事例研究論文】
主格・属格交替現象における「の」の過剰生成
  ―韓国人日本語学習者を対象とした実証的研究―(鈴木 一徳・山下 順子)

【書評論文】
西川朋美・青木由香 著『日本で生まれ育つ外国人の子どもの日本語力の盲点
  ―簡単な和語動詞での隠れたつまずき―』(浜田 麻里)

【誌上講座】
日本語と日本手話 ―音声言語と手話言語の比較から言語の本質を再考する―(市田 泰弘)