本書で取り上げられる、言語学や日本語教育に関する幅広いテーマは、その分野に関心がある人に有用なだけでなく、専門知識がなくても興味深く読み進められる。これから専門的に学び始めようとする方が、言葉の持つ奥深さ・広がり・楽しさ、言語を研究することの多様性、言語を学んだり、教えたりすることの大切さ・難しさを感じるきっかけとなる。様々な意味で「ワクワク」を体験できる1冊。
11種の各教授法の第一人者である講師陣による、それぞれの教授理論の解説と現場の日本語クラスに応用した際のクラスの模様を再現した、全く新しい日本語教授法のテキスト。収録された教授法:オーディオ・リンガル・メソッド(中森昌昭)/GDM(片桐ユズル)/TPR(安達幸子)/サイレントウェイ(アラード房子)/CLL(横溝紳一郎)/サジェストペディア(鬼木和子)/ナチュラル・アプローチ(川口義一)/VT法(木村政康)/SAPL(三宅和子)/OPI(鎌田修)/異文化トレーニング(奥田純子)/コミュニカティブ・アプローチ
主人公エリンが日本の高校に留学し、日本語を使って様々なことに挑戦していくスキットを中心にしたDVD教材。「語学学習」と「異文化・多文化理解」という2つの柱があり、多様な学習者が、それぞれの興味や関心に合わせて使用できるよう、素材提供型の映像教材になっています。独習用としてはもちろん、授業の活性化にも活用できる1冊。NTSC版とPAL版がある。
様々な分野で注目されているヴィゴツキーの理論とその周辺の議論を、日本語教師や日本語教育を志す人向けに解説。理論解説から実践報告、最新の研究テーマまでを提示した、日本語教育学の分野で社会文化的アプローチを紹介した初の書。巻末には座談会での著者たちの生の声も収録!
意味と言語形式を結びつける‘規則の束’でありながら、言語習得や伝達・表現行為に直接寄与する‘情報の束’でもある『文法』の豊かな機能を、いま一度かみしめるための一冊。コラム「日本語教育の視点から」が教育への応用上のヒントとして役立つ。
初級における重要だが間違えやすい・定着が難しい項目を、日常的な場面・自然な会話の中でとりあげている。問題が聴き取れない、問題は聴き取れても答え方がわからないなど、聴解問題が苦手な学習者を正解へ導くユニークな構成。独習者むけに編集してあるが、授業の副教材・宿題としても活用できる。聴解CD付き。