スピーチやプレゼンテーションの授業で学生から聞かれる
「何を話せばいいのかわからない」という悩み。
この悩みの裏には、
「自分で自分の興味や考えがわからない」
「こんなことを話してヘンに思われたらどうしよう」
「このテーマははたしてスピーチにふさわしいのだろうか」
「みんなが興味を持ってくれるだろうか」
など、いくつもの不安や疑問があるようです。
その結果、「とりあえず無難」なスピーチが多くなってしまうのではないでしょうか。
本書は、この「何を話したらよいのかわからない」という困難に
「発見」をキーワードに取り組むことを目的に書かれました。
自分の興味や考え、相手の興味や、話しても大丈夫な境界などを「発見」し、
「型にはまったスピーチ」から脱却することをめざします。
本書には、さまざまな協働学習のアクティビティが収められています。
アクティビティをクラスメートと協力しながら行うことで、
話し手としての自分、聞き手としてのクラスメートに関する
さまざまな「発見」に出会うことでしょう。
また、アクティビティ中のクラスメートとのコミュニケーション自体が
口頭でのコミュニケーション能力を鍛える絶好の機会でもあります。